外泊しての結婚式(1)


さて、結婚式は土曜日です。前日の午後から外泊許可をもらい、家に帰ってお風呂に入り、明日に備える手順でした。
禁食中で何も食べていないので、栄養の生命線は点滴にあります。外泊する15時までに1日分の点滴を終えていなくてはならない。
看護師さんも、点滴が予定どおり入っているか気になるから何度も確認に来る。
なのに、そんなときに限ってうまく点滴が落ちてゆかない。どうやらライン(点滴の針が入っている経路)がつまったらしい。
針の入れ直しです。

私、こう見えても小心者なので、点滴のライン確保には毎回苦労してました。(といっても、苦労してるのは私じゃなくて看護師さんなんですけどね。)
血管が見えないんですってさ。そんなに自分の血管がおくてだなんて、入院して言われるまで気付かなかった。いまでもそんなことはないでしょうという気持ちでいるのですが、私の血管に針を刺すのは大変だというのが、いつの間にか病棟中に広まってました。
今回も、最初の看護師が挑戦してギブアップ。2人目の看護師がやってきました。2人ということは、私が少なくとも2回針を刺されたということです。実際は左右を含めて、3回刺されました。単なる採血とちがって、点滴の針はちょっと太い分痛いんですよね。顔では笑ってましたけど、実際はもう泣きそう。
血管を出すために、蒸しタオルで温めたり叩いたりと、アメとムチ状態。ついに迫りくるタイムリミットを前に、正中静脈(採血で使用するひじの内側に見える静脈)でいいですかとなった。
ここに点滴ラインを刺すということは、その間私は腕を曲げられないということです。
これ以上あちこち刺されるのはもうイヤ。なんでもいいから早く片付けてしまいたい。いいですよと即答。残り数時間を腕をまっすぐにしたままで点滴を入れることになった。まあ、今日だけのことだしね。(どうせこのラインは外泊時に抜去されてしまい、明日になって外泊から戻ってきたら新たに刺されることになるのです。)

点滴は新しいラインから順調に入るようになりました。私としても、少しでも早く入るように神妙に横になって点滴ボトルより体位を低くしている。普段なら体は起こしてパソコンなんかいじってるんだけれど、今日の外泊ができなくなっては一大事。やれることはやっとかないと。

努力の甲斐あってか、15時までに本日の点滴は完了。看護師ともどもホッとしつつ留置針を抜去して、お出かけモードになる。
じゃあ、行ってきま~す、と看護師詰所に声をかけて出かける。食べちゃだめですよと重ねての警告。もちろん。私だって結婚式のハレの席で、途中退席する羽目になんかなりたくないもの。


一週間ぶりの自宅。まずは入院中足りなかったものをそろえておく。タオルやティッシュペーパーなんかは人に頼めるけど、そうはいかないものなんか結構あるからね。(秘密だけど。)
それからPCでメールのチェック。通販で物を買うとそのあとに営業メールが来ることが多い。それらが国内外から一日10件以上くる。一週間分だから100件近く溜まっている。一応なにかいい掘り出し物でもないかと目を通すので、この作業で1時間以上かかる。

そうこうしているうちに夜になったけど、私は何もすることがない。だって夕食を食べられないんだもの。テレビを見ながらお茶を飲むという、牧歌的なことしかすることがない。
さっさとお風呂に入って、明日のために早く寝ちゃえばいいんだけど、久しぶりの自宅でしょう。パソコンをいじりだす。お気に入りサイトをザッピングしたり、何人かのBlogサイトを読んだりしているうちに、時間はあしたへと切り替わっている。いかんいかんとPCを切り上げ、お風呂に入る。
入院中はこれまでイレウスチューブが入っていたこともあって、シャワーすら使っていなかったから、当然汚い。念入りに体を洗うと、心なしか、体が少しばかり軽くなったような気がする。どんだけ垢がたまってたんだろう。

寝る前に、明日着てゆく服の支度をする。ったって男だから、礼服がそろっているのを確認するだけ。
礼服なんて、白より黒のほうが圧倒的に使用頻度が高い。当然白ネクタイなんて見あたらなくなっているから、これはあした叔父さんから借りることになっている。よし、準備OK。おやすみなさ~い。
(ということで、今回はタイトルの結婚式には一切踏み込むことなく、次回へ続きます。)

カウントダウン:
余命1170日

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