腸閉塞(8)


食事のほうは、順調に流動食→三分粥→五分粥とすすみ、ついには常食となりました。
これを2~3日ほど食べて問題なければ退院です。

イレウスチューブもIVHも次々抜去されて、やることといったら、食べて無事流れてゆくのを確認するだけ。
まあ、牧歌的な数日間でした。
この状態、私は患者なのかしらん? 看護師さんの回診も、思い出したように体温と血圧を測るだけなんだもん。
すいませんね、仕事もしないで寝てばかりいて。

そうそう、イレウスということで、今まで飲んでいた薬(抗ガン剤と消化剤)に、一種類お薬が追加されました。
漢方薬です。なんでも腸の通りをよくする効果があるんだそうです。
漢方薬っていうと、中身は一体何か知りたくなりますよね。インターネットのおかげで簡単に検索できる。そしてわかった驚愕の事実!
成分は3つでした。一つは、最初に飲んだ時とっても辛い味がしたので見当はついていましたが、生姜でした。これが全体の半分。
そして残り半分の2/3が、なんと人参じゃありませんか! 私の大嫌いな人参。ここでこんな仕打ちに合うとは思いもよらなかった。
いままで徹底的に取りのけてきたのが、いまやそのエキスを飲まされるハメになるとはねえ。なんという人生の皮肉でしょうか。私に料理から取り除かれ、生ゴミとなってきた人参たちの怨念が私に復讐してきたみたいです。

まあ、人参の味はしない(ほとんど生姜の味だけ。それ以上味わうつもりはないので飲み込んでしまいます。)ので、いいんですがね。
むかし冗談で、癌になって治療法は人参を丸かじりするしかないと言われたらどうしようと考えたことがありました。その時は、そこまでして癌を治さなくてもいいやと考えたのですが、いざ実際に癌になってみるとどうだろう。
いや、やっぱり丸かじりはご免こうむりたい。副作用がひどくてもまっとうな抗ガン剤をお願いします。人参よりはマシって気持ちでがんばりますから。


退院が決まってみると、なんと17日間も入院していた!
胃を切る手術をしたときは、内科での術前検査を除き、外科に転科してからわずか10日間ほどしか入院してなかったのに。
医療の密度からすると今回のほうが圧倒的に低いわけなのですが、入院するまでの経緯では、今回のほうが私にとっては一大事でした。
胃を手術するまでは、私は健康体でしたからね。
へえ~、癌ができてたんだ~って、病気の自覚がまるでなかった。どこも痛くなかったし。手術だって全身麻酔で寝てる間に終わっちゃったから本当に手術したのかどうかわかりゃしない。切った跡があったので、ああそうかって思っただけで。
今回は入院まで、さんざん苦しんだだけに、いかにも病気なんだって感じましたもの。


さて、退院してしまうと、前回書いたように、食事が規則正しくはいかなくなる。
そりゃ、ちっとは気をつけましたよ。消化の悪そうなものは食べないようにしようとか、時間をかけて食べるようにしたりとか。
だから、かつてのような下腹部の「よどみ」はおこさないで過ごすことができていました。
うん、大丈夫だ、なんとかいけそうじゃないか。なんてったって、私の腸は丈夫なんだからさ。

それは過信だったのでしょうか?
退院して1ヶ月経つまでは...

(続く)

カウントダウン:
余命1181日

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