腸閉塞(7)


というわけで、さっそくその夜に、注入された造影剤が便となって出てきました。少しだけでしたけど、とってもうれしかった。腸閉塞は無事解消されたのですから。

翌朝、さらに残りの造影剤も出てきて、再開通はまず間違いないようでした。
先生もその結果を聞いて、ほっとしています。
手術しないで済んだことは、患者である私にとってラッキーであるばかりでなく、主治医である先生にとってもよけいな苦労をしないで済んだということです。
前にも書きましたが、腸の手術は予後がけっして良くない。閉塞部位を切除しても、その手術跡が新たな狭窄を引き起こす可能性が高い。先生にしてみれば、苦労して手術しても、必ずしも患者から喜ばれてばかりでなく、患者のQOL(Quality Of Life、生活の質)が悪くなってしまう可能性すらある。閉塞を繰り返し、再手術、再々手術となったりしたら、手術はどんどん困難になってゆく一方で、術後の患者の容態は悪くなるばかり。こんな苦労なんて誰だってしたくないよね。

さあ、こうなると今度は本物の食事をしてみて、それがちゃんと流れるか確認することになります。
念のためイレウスチューブは入れたままで、まずは水分摂取が許可されました。
飲んでもいいよと言われたものの、やはり閉塞への怖さがあるから、ごくごくなんて飲めない。ちびりちびり飲む。
無事お腹の中に落ちてゆく感じがして、ホッとする。

そして翌日からは待望の食事が開始されました。
食事ったって「流動食」だからね。歯なんて一本もなくてもいいような食べ物。ちゃんとよく噛んで食べましょうって、どこを噛めばいいんだ。
「ご飯」のかわりに重湯。ご飯味のお湯みたいなもんです。
みそ汁は具の入らない汁だけ。それも気のせいか上澄みをすくったような味で、みそ汁と言うよりmiso soupといったほうがふさわしい。
おかずも、何かを裏ごししたようなもの。その「何か」がわからないだけに、ちょっと不気味な味。
普通に食べたら(飲んだら)、ものの5分もかからないような流動食を、なんとかかんとか20分かけて食べる。本当は目標一食30分なんだけど、いくらなんでも流動食ではそんなに保たせられない。テレビを見ながら新聞読みながらでも、これが限界。

「うわ~、5分しか経ってないのにこんなに食っちまったぜ。あと15分もあるよ~」
時計を見ながら、悪戦苦闘。
単なる食事が、結構精神力を要するイベントとなってしまいました。
でも、そのおかげか順調に食事は腸を通過し、消化されていきました。

あとで思い知らされることになるのですが、まだ病院(入院中)だからよかったんですね。
なんだかんだったって定時に定量の食事がでてくる。食べるものは(基本的に)これしかない。それを他にすることもないので時間をかけて食べることが出来た。
これが退院して、自宅にもどり、さらに仕事に復帰したとなると、そううまくはいかないんだよね。
病院食と違って品数が多いから、ついつい食べ過ぎちゃう。早食いも出てくるし。
その結果は、腸閉塞の恐怖を感じながら、食後の消化不良に苦しむことになる。そして再び...
わかっちゃいるんだけどさ。

カウントダウン:
余命1185日

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この記事へのコメント

腸閉塞.com
2009年01月13日 22:26
dYSさん、はじめまして(^^)
『腸閉塞.com 』を運営している木下と申します。
http://www.choheisoku.com

こちらのHPを参考HPとして紹介してもよいか確認したく
直接コメントさせていただきました。
腸閉塞を患っている方やその関係者様の記事を掲載することで
同じ悩みを持つ人の助けになると考えております。

既に皆様のご好意よりブログをいくつか紹介していますので
『闘病記・ブログ』のページを是非ご覧くださいませ。

御了解頂けるようでしたら
折り返し掲載方法をご連絡差し上げますので
何卒よろしくご検討をお願いいたします。

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ななみ
2009年06月27日 09:52
凄く困ってます☆ love-cac@docomo.ne.jp すぐに連絡ください

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